事業仕分けを終えて
[2010.11.19]
昨日、8月から取り組んできた事業仕分けが終了しました。
私は再仕分けワーキンググループAに所属し、総務省,文部科学省,公営ギャンブルの部門を担当しました。
事業仕分けに携わったことで、さまざまな解決すべき課題が見えてきたように思います。
私は総務委員会に所属しており、教育とICTについては日本のこれからの経済成長を支える最重要分野だと考えていますし、国の取り組みとしてもっともっと力を入れなければならないと考えている一人です。
しかし、個別の事業については評価者として厳しい判断を行った事業もありますし、評決も厳しい結果が並びました。
これをもって、評価者は理解が足りないだとか、閣議決定したものを仕分けるなんてとんでもないという声もあり、また民主党中心の内閣で編成する予算を民主党が仕分けることに対する批判などもあり、メディアの煽りもあって、仕分けの意義すら疑問視するような雰囲気もあるようです。
今回取り上げられた事業についても、ほとんどの事業について、事業の目的だけをみると"これはやらなければならない事業"となります。
特に、私の担当したICT,教育・研究などの分野についてはその傾向が高いです。
そして、そうしたイメージの中に大きなムダが潜んでいます。
事業の説明者は事業の目的ばかりを説明しようとします。
私たちは、その目的を達成する手段としての事業がいかに効果的でムダがないかを評価する立場なのですが、肝心の事業の詳細説明になるとどんぶり勘定であったり、予算の枠取りだけであったり、様々な指摘しなければならないことが湧いてきます。
また、手段や効果について説明を求めても、いつの間にか目的の説明をしていることがほとんどです。
私は企業でプラントエンジニアの仕事をしてきましたが、事業を認めてもらうためには、しっかりとその効果や手段について説明しなければなりませんでした。
目的が認めてもらえたとしても、費用がかかりすぎては認めてもらえませんし、採算がとれる内容になっていたとしても、限界まで費用を抑える計画になるまで作り直し、更に実行段階でコスト削減に努める文化がありました。
事業仕分けは役所の文化を変えるためのプロセスとして非常に効果的で重要なものだと思います。
多くの事業を取り上げる必要はないと思いますが、充分な説明ができないような事業は仕分けの対象になって公開の場で切られてしまうかもしれないという緊張感が、貴重な税金をより効果的に使うための大きな抑止力になると思います。
個別の評価については記載しませんが、私が担当した事業について紹介して、報告を終わります。
担当した事業
11月15日(月)
明るい選挙推進費:総務省
地域ICT利活用広域連携事業:総務省
フューチャースクール推進事業:総務省
宝くじ関係事業:総務省
(1)宝くじの普及宣伝の事業((財)日本宝くじ協会)
(2)普及広報事業((財)自治総合センター)
(3)市町村振興事業に対する助成事業((財)全国市町村振興協会)
(4)市町村振興宝くじ販売促進事業((財)全国市町村振興協会)
本人確認情報処理事業((財)地方自治情報センター):総務省
11月16日(火)
ICT関係事業:総務省
(1)新ICT利活用サービス創出支援事業(ユビキタス特区事業の推進)
(2)アジアユビキタスシティ構想推進事業
ICT海外展開関係事業:総務省
(1)ICT海外展開の推進(ICT先進事業国際展開プロジェクト)
(2)地域コンテンツの海外展開に関する実証実験
緊急消防援助隊関係事業:総務省
(1)緊急消防援助隊設備整備費補助金に必要な経費
(2)緊急消防援助隊設備の整備(無償使用)
11月18日(木)
宇宙関係事業:文部科学省
(1)国際宇宙ステーション開発に必要な経費((独)宇宙航空研究開発機構)
(2)地球観測衛星の開発に必要な経費((独)宇宙航空研究開発機構)
(3)(独)宇宙航空研究開発機構運営費交付金
(4)(独)宇宙航空研究開発機構施設整備に必要な経費
競争的資金:文部科学省
大学関係事業(その1):文部科学省
(1)グローバルCOEプログラム
(2)博士課程教育リーディングプログラム
大学関係事業(その2):文部科学省
(1)大学教育質向上推進事業(大学教育・学生支援推進事業)
(2)大学生の就業力育成支援事業
(3)地域・社会の求める人材を養成する大学等連携事業(大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム)
大学関係事業(その3):文部科学省
(1)国際化拠点整備事業
(2)大学の世界展開力強化事業
公営ギャンブル関係事業:農林水産省,経済産業省,国土交通省
(1)競馬売上げを原資とした助成事業(JRA)
(2)補助事業(競輪)((財)JKA)
(3)競艇売上げを原資とした助成事業((財)日本船舶振興会)