老健疎開作戦
[2011.03.20]
今日の千葉日報にも掲載されてましたが、鴨川の亀田総合病院と鴨川市が連携して、福島県いわき市の介護老人保健施設「小名浜ときわ苑」の入居者と入居者のご家族、職員合わせて約200名を受け入れることになりました。
亀田総合病院は先日もいわき市の人工透析が必要な患者50人を受け入れたことがニュースになっていましたが、今回は老健施設を丸ごと移設する作戦です。
私も今日早速亀田病院に行って、受け入れ現場を視察させていただきました。
地震・津波・原発の被害で深刻な状況に陥っているいわき市の老健施設を、まるごと(人・施設以外のもの・金・情報)移転することで、施設の機能そのものを移転しようという作戦です。
受け入れ施設は日本郵政の所有する「かんぽの宿鴨川」に決まり、昨日計画がスタートしたばかりだというのに、すでにかんぽの宿の1階2階には120床のベッドが運び込まれ、受け入れ態勢が整えられていました。
あとは自衛隊のヘリで移転を待つ段階になっています。
現場での作業では鴨川市長や亀田院長も自ら汗をかいてベッドを並べたと話されてました。
関係機関との調整や、資材の調達などを含め、全国初のモデルケースとしてスタートした作戦が、このスピード感で実行されていることに心から感心しますし、敬意を表したいと思います。
ベッドは1階の宴会場や2階のゲームセンターだった場所などに並べられており、職員の皆さんはかんぽの宿で生活することになるそうです。
被災地の患者を受け入れる場合、受け入れ側の医療機関のマンパワーがネックになるところを、職員を含めて施設の機能全部を移転させる発想そのものがとても大胆であり、移転する側の安心も、受け入れ側の準備も含めて社会的損失が少なく、機能的です。
また、将来いわき市で事態が好転した場合の復興もスムーズに行える利点があります。
今回のケースでは「かんぽの宿」が受け入れ先となりましたが、全国にはまだまだかんぽの宿もありますし、そのほかにも老健施設などをまるごと受け入れられる施設がたくさんあると思います。
この作戦によって活き返る施設もたくさんあるはずです。
そういった施設を有効活用して日本全体で被災地の施設で苦しんでいる皆さんにとって、とても有効な対応になると考えます。
全国で公営住宅などで被災者を受け入れる体制が整いつつありますが、全国の病院でこのスタイルを実施できる体制についても整えられるよう働きかけていきたいと思います。